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●体は使うことで開発される
今日、冷房病などという結構な病に悩まされる人がいたり、太りすぎの肥満症にかかっている人が多くいたりするのは、まさに文明病であり、運動不足といえる。
ハイキングや山登りに遠出したり、朝夕、大きく手を振って汗をかくくらいに、せっせと歩かなければならない。
冷房病、肥満症の人ばかりでなく、誰もが健康法の一つとして、足腰の筋肉を中心に、労をいとわず自らの体を使うということを、決して忘れてはならぬ。人間の体というものは、使わなければそれだけ衰えていく。あまり大切にしすぎても、かえって体のためにならない。
古代ギリシアの医者で、「医学の祖」、あるいは「医術の父」と称せられるヒポクラテスが、「人間の体は、使うことで開発され、使わないことで弱くなる」といっている通りなのだ。
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