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門戸の唾液も、中心の生命核から発する精液も、肉体内のすべてのホルモン作用は分業的で差別的ながら、総合されて、全体の生命作用に統合、奉仕しているのである。一つ狂っても全体が苦しむ総合生命体の妙。
その人間のホルモンというものは、年を取れば、だいたいにおいて変わるものである。一番変わるのは、唾液ホルモンである。
これは、実際にあるべきものがだんだん薄らいでいく、消滅しつつある。また、体力がなくなってくる。体力のなくなってきた体に気力を出そうとしても、無理である。気迫を出そうとしても、出ない。
そうした面は、神経でつかさどってもらわなければならぬ。代わる働きをしてくれるのは、神経作用以外にはない。
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