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●「気」の量が多い人こそ器量人である
「気」は宇宙天地の創造、生成の根源であり、風のように大自然の現象であるばかりでなく、私たちにも内在するものであるために、人間における「気」はより個性的なものとなる。
個人、個人の「気」には、落ち込んだ「気」もあれば、やがては浮かれてくる「気」もある。「気が大きい、小さい」、「陽気、陰気」、「気が強い、弱い」、「気がきく、きかない」というように、大小、陰陽、強弱、質量、形、濃淡、軽重、柔剛、開閉など、人間の「気」は、百面相のような変幻ぶりを示す。
そして、この個人、個人の「気」というものは、対人関係においても重要な働きをする。人間対人間において、「気」の大小や量は、人間の値打ちや格まで決めるものとなるのである。あだやおろそかに考えてはならない。
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