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●歩いて脂肪を燃やす、肥満を防ぐ
走るより軽い歩行でもストレスを軽減できるし、さらに、歩くことによって下半身の筋肉の運動がなされて、腸の蠕動(ぜんどう)運動も順調になる。便秘というものは、腸の蠕動運動が鈍るために起きる現象なのである。
このように、歩くという単純な運動でも、脳をも含めての内臓諸器官を調整し、強化することになるわけだ。このことは、とりもなおさず、一切の病苦に対する最良の防衛力を強化する手段となる。
中高年時代に運動を続けていた人は、脳卒中で倒れた場合でも、その機能回復がスポーツゼロ族に比べ、はるかに早いことも実証されている。
歩きが減量とか、体重維持に効果があることも、以前から実証されているところだ。
すなわち、歩くことは、脂肪を燃やすための非常に優れた運動なのである。成人病の大きな原因が肥満、つまり体に脂肪をためすぎてしまう点にあることは、一般によく知られていることだろう。成人病世代である中高年には、過激な運動は向かない。脂肪を燃やすための、できるだけ緩やかな運動が適しているのである。その運動の筆頭が歩くことなのだ。
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