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●全身の筋肉の半分以上を占める歩行筋
歩くのに使われる筋肉、すなわち歩行筋と呼ばれているものだけで、我々の全身の筋肉の半分以上を占めている。歩くという単純な運動を続けるだけで、大脳ばかりか、体の多くの筋肉を鍛えることができるのである。
言い換えれば、「足の筋肉が大脳を養っており、筋肉の衰えが大脳の衰えに直接つながる」ということ。
人間の二本の足は、それが今どうなっているかという信号や情報を多量に、かつ盛んに大脳に送り続けている。つまり、足は末端から大脳へという求心性の制御機能を多く持っているのである。対して、手は大脳から末端へ指令が出る遠心性の制御機能を多く持っている。
そのために、「脳は手を養い、足は脳を養っている」といわれたりするのだ。
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