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●もう一つの胃の働き
さて、人間の自我性という自己意識は五官から入ってくるが、これは胸や胃のあたりで止まって感情になったり、自己意識すなわち心になったりする。自己性の強くたくましい人は、逆上したり食べた物を吐き出したり、まことに頼りないものである。
自己意識から妄想が生じると、それは胃に作用して胃病の原因になる。胃病の七十パーセントはストレスからといわれるのは、そのためである。
胃がやられると、感情が胸いっぱいにたまるようになる。圧力が胸を圧迫し、心臓を苦しめるから、不安が絶えずに小心翼々と生きねばならない。
すでに説明した通り、胃というものも食べ物を消化するだけではなくて、生きていく上の意識、生きるという問題に非常に大きな働きを持たされているから、胃がもたれ、気分がすぐれないなどということは、みな心の受ける悪影響、自己意識となるのである。
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