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例えば、自然に従い、自然に任せて暮らすような生き方をすれば、食べすぎなどということは、しなくてすむようになるはずだ。
日本には、昔から「腹八分に医者いらず」、「腹七分に病なし、腹六分は老いを忘れる」などということわざもあるのである。
小食で胃腸を悪くする者はないが、過食によって病気をする人が多い。ことに夜、寝る前の大食は内臓に悪いから気をつけるべきである。
食べすぎて腹を壊したり、病気になったりするのは、みな心の欲、意識がそうさせるのである。見た目においしそうだから、ついつい手が出てしまったり、隣の人がうまそうに食べているから、「それじゃ、私も」などと思ったりする。
鳥や獣は、決して食べすぎるようなことはない。意識というものを持たないからである。その点、人間が一番劣っている。
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