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正常でも、硝子体にある程度の混濁を持っている人も多く、これを生理的硝子体混濁といい、特に変化がなければ、放置しておいてもよいものです。
一方、病的な混濁は、疾患などさまざまな原因によって起こります。最も頻度の高いのは、網膜や、ぶどう膜を構成する膜の一つである脈絡膜に炎症が起こり、 血管からにじみ出た炎症性細胞や蛋白(たんぱく)質が硝子体に侵入することです。 そのほか、ぶどう膜炎、毛様体炎、硝子体中への出血、硝子体の線維の変性や断裂、強度の近視、老眼でも起こります。
これらにより硝子体が混濁すると、目の前に小さい物が飛んでいるように見える飛蚊(ひぶん)症が起こります。混濁が網膜の黄斑(おうはん)部と呼ばれる部分にかかってくると、目のかすみ、視力の低下など視力障害が起こります。また、急激に起こる硝子体中への出血の際には、血液が硝子体の中に充満し、急激に視力を失うことがあります。
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【硝子体混濁】
【四百四病の事典】
【メディカル・チェック】
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