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近年では、中波長紫外線(UVB)のうち、治療に有効な波長のみを全身に照射するナローバンドUVB療法も行われています。
治療の効果があると、白斑の中に点状の色素斑ができて徐々に拡大し、島状の色素斑になります。続いて、白斑の周囲にも色素が増強すると、徐々に周囲の肌色になじんできます。ここまでの期間は発症者にもよりますが、2カ月~数年かかります。気長に治療することが必要です。残念ながら、ほとんど効果がでない発症者も存在します。
分節型白斑の治療では、内服薬や外用剤によっても効果が少なく、表皮の移植手術が有効です。手術では、メラニンを作る細胞を、本人の正常な皮膚の表面から移植します。よく行われているのは吸引水泡移植術で、跡が残らないように皮膚を吸盤で吸い上げて人工的に水泡を作り、その皮の部分を頭をそいでおいた白斑の部分に張り付ける方法。水泡の皮に含まれていたメラノサイト細胞が白斑の部分に定着し、数週間から数カ月後には正常な色に戻ります。
通院での移植手術も可能ですが、植皮部の患部を1週間ほど固定しておく必要があるので、できる限り入院治療したがよいでしょう。
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