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検査と診断と治療
この病気を診断するには、血液中の甲状腺ホルモンの量だけでは、バセドウ病と区別がつきません。血液中の甲状腺刺激ホルモン(TSH)の測定により、抗TSHレセプター抗体が陰性であって、甲状腺機能亢進症であれば、無痛性甲状腺炎の可能性が大きくなります。バセドウ病では、抗TSHレセプター抗体が陽性になるからです。
また、バセドウ病と区別する一番確実な手段は、放射性ヨード摂取率の測定です。バセドウ病では高値になり、無痛性甲状腺炎では甲状腺が壊れているために、ヨードがほとんど取り込まれず極めて低値になるので、両者の区別ができます。しかし、この放射性ヨード摂取率の測定は、どの医療機関でもできるものではありません。
自覚症状が強くない時は、無痛性甲状腺炎と考えて治療をせずに、経過をみることも重要です。
無痛性甲状腺炎であれば、最初は甲状腺組織の破壊のために、濾胞(ろほう)に蓄えられた甲状腺ホルモンが血液中に漏れ出て、甲状腺ホルモンが高くなります。しかし、バセドウ病と違ってホルモンが過剰に作られているわけではないので、1〜2カ月すると甲状腺ホルモンは低下してきて、反対に甲状腺機能低下症になります。壊れた甲状腺組織が修復される間、甲状腺ホルモンが作れないためです。
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【無痛性甲状腺炎】
【四百四病の事典】
【メディカル・チェック】
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