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●読書の成果を身につけるには
次は、工夫して時間を作り出し、読書に当てた成果を確実に身につける方法である。
単行本にしろ、新聞や雑誌にしろ、ただ読んだり、読んで赤線を引くだけでは、その情報や知識はなかなか自分のものにはならない。それらをしっかりと身につけてしまうのに最適と思われる方法は、読んだことを口に出して話してみることである。
特に効果的なのは、読んだ本の概要を翌日、人前で話すことだ。復習ができ、重要なことは頭の中にしっかりと刻み込まれる。また、人からの質問や批判があって、それに十分に答えられなければ、自分がいかにあやふやにしか理解していなかったかがよくわかる。
その点をもう一度読み返してみれば、さらにはっきりと理解でき、忘れないものだ。
そうしたことを繰り返していると、本を読む時にも、後で他人に要約して話せるようにということを意識して、考えながら読むという習慣ができてくる。一章を読み終えたら、その要約を考えたり、あるいはページごとに余白に一、二行要点をメモしたり、といった自分なりの方法が身についてくる。実は、こういった習慣が読書の成果を自分のものとする、最も重要なポイントだと思われる。
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