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●自分流の読書時間を作り出す工夫を
朝の自宅や朝夕の通勤電車内に限らずとも、工夫すれば、もっと多く読む時間を作ることもできる。一般に、「最も多く本を読む人は、大抵最も多忙な人だ」などといわれている通り、読書家はいろいろと工夫をして、時間を作り出しているのである。誰もが、これにならうことができるはずである。
一つ目は、読みたいと思っている本を、常によく目につくところに置くこと。机の上や寝室の電気スタンドのもとに、いつも本を置いておく。台所や電話台、浴室やトイレなどにも、しっかりした読み物を置いておくといい。つまらない雑誌類に目を通すよりも、ちゃんとした本を読んだほうが、どれだけ将来の飛躍のためになるかわからない。
さらに、訪問先で待たされる場合や、医者や歯医者や床屋や美容院などで順番を待つ時間に読むために、適当な本を常に用意しておく工夫もできる。車の修理とか、駐車している時間に読めるように、自家用車の中に、本を備えておくのもいい。
たとえ五分という短い時間であっても、本を読むことに当てるならば、わずかな時間が積もり積もって大きくなるのである。
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