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●治療の機会を逃がさずに
海外では、SADは一般的に理解度が低く、治療の機会を得にくい病気とされています。
海外で行われた調査によれば、SADの患者さんの約2/3は病院に行っておらず、また、病院に行っている場合でも「自分がSADであると認識して受診した」患者さんは3パーセントにすぎないという結果となっており、治療の機会を自ら逃していることがうかがえます。
一方、日本では、SADという名称や病気の症状については、あまり認知されておらず、その症状の原因を「自分の性格のせい」であると思って、病院での治療を受けていない方が多いようです。
SADは発病すると、他の精神疾患(うつ病、アルコール中毒、パニック障害など)を併発する割合が70パーセントを超えるとも言われていますので、症状が現れている場合は、「性格のせい」ではなく「病気である」と認識して、早めに精神科や心療内科に出向き、専門医の診断を受けてください。
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