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●水晶体の混濁による視力障害
「白そこひ」と通称される白内障は、眼球の中の水晶体の濁りによって、視力障害を起こしている状態です。
水晶体というのは、凸レンズ形の透明体で、よく人間の目に例えられるカメラでいえば、レンズに相当する部分です。位置しているのは、眼球中の黒い部分である瞳(ひとみ)の後ろ。直径9mm、厚さ4mm。中身は、蛋白質と水分から構成され、周辺部の「皮質」と中心部の「核」に分かれています。そして、この水晶体は膜に包まれていて、膜の前面が「前嚢(ぜんのう)」、後面が「後嚢(こうのう)」と呼ばれています。
正常な水晶体は透明で、光をよく通します。しかし、さまざまな原因で水晶体を構成する蛋白質が変性して、白く濁ってくるのが、白内障です。
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