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さて、汗腺は血液の成分をろ過、浄化しているのであるが、ふだんは血漿(けっしょう)成分のうち必要なものはもう一度吸収して、汗の中に出さないようにしている。
しかし、汗が多く出るようになると、食塩の再吸収が追いつかなくなるので、それが漏れ出してくる。血漿中の塩分は〇・九パーセントくらいであるのに対して、汗では〇・六五〜一パーセントくらいになる。
こうなると当然、発汗は食塩の喪失をともなうことになる。発汗の結果、食塩を大量に失うことは人体にとって好ましくないから、喪失を補う必要が生じる。
それはともかく、冷や汗は別として、汗をかくのはよいことである。余分な水分や老廃物を体外に排出させることで、腎臓は活性化し、疲労は回復、少しの風邪なら飛んでいく。
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