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∥自信を持つ∥

 

●気力を鼓舞することで変え得る人生

 自らの肉体に備わる「気」を高めて、気力を奮い起こし、その気力を持続する秘訣(ひけつ)、すなわち気力を練り上げる秘訣について述べていきたい。

 まずは、私たち人間は、「できる」と思えば夢を実現することも、人生を切り開くことも可能な存在だ、という真理を銘記してもらいたい。何より大切なのは、「気」に基づく自らの気力の鼓舞と持続であり、「成し遂げよう。やり遂げるんだ」という意志なのである。

 日本人の平均寿命が女性で85・33歳、男性で78・36歳ともなった長い人生では、「正念場」と呼ばれる人間の真価を問われる場面が、誰(だれ)にも幾度となく訪れるもの。

 この正念場に臨んで、「人生の現実は厳しい。このピンチを切り抜けることは私には無理だなあ」、「私には能力がない。自分は駄目な人間だから…」などと意気消沈して半ばで投げ出したり、断念してしまう人も、世の中には少なくないことだろう。

 しかし、違うのである。実は、「無理」とか「駄目」と意識的に考えてしまうために、次々に現実の障害が目の前に現れてきて、前途を妨げ、ついには危機を突破できずに、頭で予想した通り失敗に終わってしまうのである。

 もしも、そのような弱気な人間が何かのきっかけで一念発起し、「何としてでもこの難関を突破しよう」、「絶対に目標を達成しよう」と強く決心すると、不思議にも進路に立ちふさがっていた障害が消え、思い掛けぬ援助も出現したりして、やがて正念場を乗り切れるのである。

 誰もが強気になって、積極的に考え、気力を鼓舞すること、そして自信と信念を持って行動することによって、人生をよい方向へ進めることが可能となるのである。

 つまり、人間の人生は、自分の心の持ち方次第、気力の出し方次第で、どのようにも変わるということである。

 人間には誰にも、能力があり、可能性がある。ただ、「自分にはとてもできない」と頭で思ってしまうために、自らその能力や可能性を殺してしまうわけだ。

 人生の一場面、一場面を考えてみても、仕事や勉強などに取り組む際に、ダラダラとやった場合よりも、「よし、やるぞ」と積極的に考え、うまく気力を鼓舞した場合のほうが、能率がグンと上がって間違いが減り、要領もちゃんと覚えられたといった体験は、誰にでもあることだろう。

 仕事や勉強以外の場面でも、気力の奮い起こし方次第、精神の張り方次第で、得られる成果が大きく変わってくるのは、当然のこと。スポーツの試合で活躍したいと思う時や、就職のための面接試験を上手にクリアしたい時など、気力がうまく奮い起こせれば、期待以上の成果を上げることも可能である。

●気力を維持し、持続させる源泉は自信

 人生そのものから仕事、勉強、就職、さらに資格の取得、趣味の上達、そして対人関係までの百般にわたって、成功のカギを握っているのは、自分の心の持ち方、気力の出し方だといっても過言ではないだろう。

 「一念天に通ず」と日本の格言にいい、「神は成功せんとて奮闘する者を喜ぶ」、「神は自ら助ける者を助ける」などとヨーロッパの格言にあり、「志ある者は事ついになる」と中国の『後漢書』に記されている。いずれも、前向きに志をしっかり持ち、たゆまず精励すれば、どのような事も成し遂げることができるという意味である。

 誰もが事を成し遂げるためには、まず、どんな障害に遭遇しても、いかにして乗り越えるかを思案することが必要であり、「私の手には余る」と判断する前に、腰を据えて事態を分析し、自分の能力を信じることも必要。

 なぜかというと、「私にはできる」といった前向きな考え方や、「もう一歩前進しよう」といった積極的な考え方を阻害する最大のものは、自信を喪失すること、すなわち自分自身に対して自信が持てなくなることだからだ。

 自信こそが、成し遂げようとする気力の炎を大きくさせ、志や目標、夢や希望を簡単に捨て去ることなく、持続させる大切な源泉の一つなのである。

 「継続は力なり」ともいう通り、いつでも自分の価値や能力を信じて、前進する気持ちと挑戦する精神を持ち続けることが、気力を維持し、持続させることにつながるのである。

 私たち人間は一人残らず、自分自身に対して自信を持つことができる。誰にでも、才能があるからだ。

 その才能は必ずしも、学問に向けられるとは限らない。芸術やスポーツ、経営能力や商才、人を楽しませたりする能力、人助けをしたりする能力といったように、自分に適した方面に隠れた才能は確かにあるはずである。

 人間の才能というものは、否定的な考えのところに現れることはない。常に自信に満ち、積極的に考える人、成し遂げようとする気力にあふれる人にのみ、開花するといえる。

 現時点で、優等生とは目されない学生であったとしても、あるいは劣等感を抱いている社会人であったとしても、自らの好きな点を伸ばすことによって、前途は開かれる。「好きこそ物の上手なれ」。弱点、欠点には目をつぶり、自分の優れている点だけに注目し、それを追求し続ければ、ハンディキャップは障害にはならず、人生は思い通りに進むのである。

 

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●積極的な考え方をすれば気力が充実する

 そもそも、この世の中に劣等感、すなわちコンプレックスを持たない人間は、誰一人としていないはずである。問題は「自分は劣等だと、ひがむ気持ち」に、いかに対処するかということに尽きる。

 実は、二百近くの発明をなしたアメリカの大発明家トーマス・エジソンを始め、成功者に挙げられる人々の多くは、コンプレックスをバネにして、人生を大きく発展させている。エジソンは正式な学校教育を三カ月しか受けておらず、十二歳で鉄道の新聞売り子となった苦労人であった。

 逆境こそ、人間を成長させる糧である。悪条件こそ、人間を大きく前進させる推進力である。

 誰もがコンプレックスによって苦しむのはやめにして、強い気力と、積極的な考え方をもって事に当たれば、やがて成就しない願いはないのである。

 世の中に、最初から自信満々な人間なども、一人も存在しない。偉人、大人物と評される人であろうと、一つの小さな成功をステップにして、一歩一歩、一段一段とより大きな成功を手にし、それが次第に大きな自信となっていったのである。ステップを上がるごとに、より大きな自信を獲得して、さらに成功を重ねたのである。

 誰もがまず、自分自身に対して自信を持とう。手始めは、大いなる錯覚でもよいだろう。単なる思い込みでもよいだろう。

 「信じる者は救われる」ではないが、「私には能力も才能もある」と自己暗示し、「必ず成し遂げる。きっと成功させる」と、楽観的に考えられる人間になることから始める。それが積極思考、気力の鼓舞と持続への第一歩である。

 私たち人間の心理というものは、真に面白いもの。「必ず成功する」という確信は持てなくても、「頑張れば何とか芽がありそうだ」と少しでも思うことができるならば、いかに苦しい勉強や仕事でも、それなりに元気を出して達成してしまうものである。

 結局のところ、物事を達成し、成功につながる考え方で大切なのは、積極的な考え方、つまりポジティブな思考ということになる。前向きで広い考え方、成功も失敗もすべてプラスにする考え方が、大切なのである。

 仕事でも日常生活でも、何かを進める過程を「努力」と感じるか、「苦労」と感じてしまうかの違いといえよう。努力とは積極的でポジティブな考え方であり、苦労とは消極的でネガティブな考え方である。

 苦労は誰でも避けようとするだろうし、一度した苦労は二度としたいとは考えないものである。人間の長い一生に思いを巡らせると、この感じ方の違いは、大きな成否の差となって表れるはずだ。

 では、積極的な物の考え方、ポジティブな思考をすると、なぜよい結果が得られるのだろうか。

 簡明にいえば、人間の行動の原動力となる気力が充実するために、よい結果が得られるのである。積極的な考え方をすることで、心身に張りが生まれ、はつらつとして事に臨む気力、気根、元気、精神力、心身の張りが生まれるのである。

 人間の内と外には、「気」という神秘的なエネルギーが存在する。私たちが発散している「気」という気体は、「光背」とか「オーラ」とも呼ばれ、目で見ることができる特殊能力者もいる。

 「気」は、人間の生命力の源であり、精神と肉体のバロメーターでもある。人間の能力をフルに生かし、成し遂げようとする気力を鼓舞するためには、この「気」を充実させなくてはならない。

 「気」の充実は、生き生きとした精神と肉体があってこそ可能になる。運を含めて、人間のあらゆる可能性が開かれるか否かは、「気」の強い、弱いに左右されるといっても過言ではない。

 精神と肉体のバランスが悪ければ、「気」が入らない、「気」は働かない。人が飛躍を期する時、「気」が働かなければ事は成就しないのである。自信がなく、半信半疑で行ったことが成功しないのは、「気」が入らないからである。

 積極的な考え方とは、自分の「気」を高める、あるいは「気」を生かすための方策の一つなのだ。

 積極的な考え方のできる人は、自分の運命を他人にゆだねたり、環境のせいにしたりしない。たとえ悪い方向へ進む兆しがあっても、それを前向きに受け止めて成果を収め、時には病さえも乗り切るだろう。積極的な考え方は、体内のホルモンの分泌を促進し、肉体の治癒力を高めるのにも役立つからである。

●一時的な気力より、持続する気力を

 一に、宇宙天地大自然にみなぎる「気」を肉体に充実すること、二に、積極的な考え方を保持すること、三に、成し遂げようとする気力を持続するために努力すること。

 三点を忘れないように心掛けながら、「志ある者は事ついになる」と銘記して前へ前へと前進しさえすれば、そこに立ちふさがるものは姿を消し、未来が開けるはずである。

 このように勧められようと、自分の心の持ち方や生き方を本気で転換させようという人は、少ないかもしれない。夢や希望を持続させれば必ずかなうといわれても、なかなか実行に移さない人も、少なからずいることだろう。

 あるいは、他の書物などに触発されて実行し、「一生懸命、事に当たったが失敗した」、「大変な情熱と熱意で努力したつもりだが、目的は達成されなかった」という人も、中にはいることだろう。

 おそらく、彼や彼女が情熱を傾けたのは事実であろうし、熱中したというのも本当のことであろう。残念な結果に終わったのは、それが持続的なものではなく、一時的なものだったせい、と想像できる。

 彼らは「やってみよう」、「やってやるわ」と、当初は気力を奮い起こしたものの、目の前に障害物や困難が何回か出現すると、あまりにも簡単に投げ出し、あっさりと情熱の炎を消してしまったのではなかろうか。

 実際、成し遂げようとする気力を生むことと、その気力を持続させることでは、どちらがむずかしいか。

 ほとんどの人が、「持続させるほうがむずかしい」と考えるに違いない。四月には気力や、やる気をみなぎらせ、希望に燃えていたはずの新入社員が、五月には飲み屋で会社の愚痴をこぼしているといった光景などを目にするにつけても、気力を持ち続けることは容易でないとわかる。

 私たち人間は本来、積極的に行動する人間、成し遂げようとする気力を有する人になりたいと考えているし、会社の業務を始めとした乗り越えるべき問題を「やさしい」と判断すれば、将来の可能性を大きく予想する。

 反対に、「むずかしい」と感じれば、可能性を小さく予測してしまう。

 その意味でいえば、常に失敗と挫折(ざせつ)ばかりが心の中で大きな比重を占めている人間は、事に臨んで成功イメージを持つことができない。「やればできる」と、楽観的に考えることもむずかしい。

 なかんずく、今まで失敗を繰り返し、自信を失っている人間は、何をするにも「また失態を演じるのではないか」と、否定的に考えて万事、百般に気後れし、無気力状態に陥ってしまうことが多い。ひとたび失った気力を回復するのは、むずかしいことなのである。

 一方、成功を重ねてきた人間ならば、自分に自信を持っているため、何をするにも積極的に、行動的に対処していこうとする。こういう肯定的な捕らえ方ができる人間は、物事を否定的に捕らえ、消極的な姿勢になっている人間よりも、万事、百般、いろいろな方面で成功する確率が高い。

 事に臨んで、気力や元気、集中力をうまく引き出すためには、物事に対して否定的になるのではなく、肯定的に考えるように努めることが、一つの大切な秘訣になる。

 初めて手掛けるプロジェクトであっても、「やればできるだろう」と肯定的に考えることで、積極的に取り組めるようになれるし、成し遂げようとする気力もずっと出やすくなるのである。

 誰もが肯定的な思考、発想ができる人間になりたいならば、どんな小さな事柄でもいいから、かつて成功した体験を自分の心の中で大きくイメージするトレーニングを、毎日毎日、積み重ねていくことだ。

 電気の普及に大成功を収めた先のエジソンのように、大きな成功を経験している必要は、まったくない。期末試験でちょっとした高得点を上げた経験や、マラソンなどのスポーツ大会で全力を出し切った経験、新入社員として初めて交渉を達成した経験、小さな企画を続けて成功させた経験などを、意識的にイメージすればいい。過去の自分の体験の中で、うまくいった事柄を、可能な限り思い出してみるのもいい。

 やがて、自分の成功イメージを脳裏に思い描くことができるようになれば、自然と「僕にもやれそうだ」、「私にもできそうだ」と自信がわくようになってくるはず。

 このような状態は、もう半分、成し遂げようとする気力の張りが出た状態だ、といっても決して不適切な表現ではない。

●小さな成功が大きな成功を呼び込む

 同じ意味で、ビジネスマンや学生などが自信を持ち、肯定的な思考や発想ができる人間になるためには、最初、ささやかでも、ほんの小さくてもいいから、とにかく実際に成功を体験することだ。

 小さな成功を重ねていくと、だんだん当人の意欲、積極性に火がついてくるのである。

 人間は仕事や勉強、あるいは趣味でするゴルフや登山、英会話やパソコンなどを手掛ける時、滑り出しでつまずくと、嫌気が差してしまいがち。一方、最初の段階で、ある程度の成果が出ると、後は調子に乗ってどんどん進んでいく。

 ほんのささいなことでも成功を収めたり、うれしい気持ちにさせられた体験は、その人間の行動を大きく変え得るほどの影響力を有するもの。青少年時代に絵画や作文や水泳で教師からほめられたために気が乗り、一生懸命励んでいるうちに一流の画家や作家、金メダリストになったなどというのが、よく見聞する好例といっていいだろう。

 大の大人でも、一つの仕事をうまくこなして勢いがつくと、全く別分野の仕事もうまくこなせるようになる傾向が、強いものである。分野は何でもかまわない。ともかく大切なのは、最初に、うまくいくことなのである。

 日常の仕事において、自分の得手とすること、やりやすいことから手掛けてみるのも、一案である。パソコンが得意な人なら、朝はOAを使う仕事から入る。ここで、ある程度の仕事をこなしたという実績が、次の仕事へ向かう意欲、自信をわかせ、一日、やり遂げようとする気力の出やすい状態を作ってくれる。

 この自信をつけるために手掛けることは、何も仕事に関係していることに限る必要はない。自分の趣味のことでもいいのである。釣りが得意な人間ならば、月曜日に大事な会議の発表が控えていたなら、前日に海や川に魚釣りにいってくるのもいいだろう。

 また、ここ一番の席で、常に自信を持って発言、行動できる自分をつくるためには、慣れるということも大切。

 ことわざに「習うよりは慣れよ」とある通り、「慣れる」、さらにいえば「習熟する」、「習性(ならいせい)となる」ということが、日常生活のいろいろな場面で重要な働きをしていることを、再認識してもらいたい。

 人前で話す、歌うはもちろん、仕事、スポーツ、家事など、多少なりともテクニックを要するものは、すべて慣れが影響する。本や人の話、講習やテレビなどを通じて理屈はよくわかっていたとしても、体が思うように動かないということがある。頭で覚えても体が覚えなければ、身に着かないのである。

 自らの体で慣れるためにも、成功イメージを描くことは有効である。スポーツ選手がよく行う練習方法で、イメージ・トレーニングというのを利用してみるのも、妙案の一つ。

 イメージ・トレーニングは、自分の理想とするスタイルと状況を想定し、何度も反復する方法で、頭でイメージすると同時に、体も一緒に動かすことが要領である。

 イメージ・トレーニングは、実生活でもかなり応用できるので、参考にしてもらいたい。「授業中に指名されると緊張してうまく話せない」、「会議などの席上で思うようにしゃべれない」というような人たちは、ぜひ取り入れてほしい。注意するのは、頭ではなく、声を出しながら肉体で覚えるという点にある。

 こうして自らの肉体で覚え、自信をつけて、本番でも積極的に行動すれば、あがることも少なくなって成功をつかんでいくものである。反対に、自分に自信のない人は、せっかくのチャンスも逃がしてしまう。

 

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