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■検査と診断と治療
医師の側では最初に、詳しい症状を聞き取る問診や、聴診、触診を行います。血液検査では、白血球の増加や炎症反応、肝臓や胆道の酵素上昇を調べます。画像診断では、腹部超音波検査を行って、胆嚢の腫大、胆嚢壁の肥厚、胆嚢内の胆泥、胆嚢の液体貯留を調べます。腹部CT検査、内視鏡的逆行性膵胆管造影、経皮経肝胆道造影、磁気共鳴膵胆管造影を行うこともあります。
急性胆嚢炎の治療では、炎症を抑える抗生剤の投与を主体とする保存的治療、感染した胆汁を抜き取るドレナージ療法、胆嚢を摘出する外科治療が行われます。保存的治療やドレナージ療法で炎症は改善されますが、きわめて重症な場合や、慢性化して胆嚢の機能が失われ、その上に胆嚢内に膿汁がたまっているような場合には、内科的治療の効果は得られないことが多く、外科的手術が必要となります。
この際、腹腔(ふくくう)鏡下胆嚢摘出術が標準治療となりますが、手術に危険が伴う場合には、内科的治療のみで経過をみることもあります。
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