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医師による治療は、薬物による内科的治療と外科手術とに大きく分けられます。
軽症のものは、特別な治療の必要はありません。過労や精神的ストレス、暴飲暴食を避けるなど、日常生活が過激にならないようにする程度で大丈夫です。
心不全の症状が現れたら、安静にして食塩の制限をするとともに、心筋の肥大や拡張、線維化などを防ぐ薬が使われます。弁膜症では弁の故障のため、左心房など心臓の4つの腔に負担がかかり、負担のかかった状態が長く続くと、その腔の壁である心筋に肥大、拡張などが起こってくるからです。
症状が重くなるにつれ、心臓の負担をとるために、血管を広げて心臓に戻ってくる血液の量を減らす血管拡張薬や、体内の余分な水分を尿として体の外に出してしまう利尿薬などが使われます。心臓の収縮を強めるために、ジギタリスなどの強心薬が使われることもあります。
安静時にも症状があったり、胸水やむくみがひどい時には、入院して利尿薬の静脈注射やカテコラミン製剤の点滴などを行います。
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