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非動脈炎性虚血性視神経症の治療では、高血圧、糖尿病、コレステロール値など、視神経への血液供給に影響を与える要因をコントロールしていきます。側頭動脈炎が原因の動脈炎性虚血性視神経症の場合は、正常な反対側の目に視力障害が起こるのを防ぐため、副じん皮質ステロイド剤、血管拡張剤、ビタミン剤などの内服や点滴が行われます。
視神経に有害な物質や薬剤が原因で発症した視神経症の場合は、タバコやアルコール、その他の有害な物質や薬剤を避ける必要があります。アルコール摂取が要因だと考えられる場合は、バランスのよい食事を取るとともに、ビタミン類のサプリメントを摂取します。鉛が原因である場合は、鉛を体外に排出するため、サクシマーやジメルカプロールなどのキレート剤が使用されます。キレート剤には、金属に結合して体外への排出を促す作用があります。
栄養の不足が原因の視神経症の場合は、サプリメントにより不足した栄養が補われます。ただし、ビタミンB12の不足が原因の場合は、サプリメントの摂取だけでは不十分で、ビタミンB12が注射で補われます。視神経が委縮していない限り、ある程度の視力回復が期待できます。
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