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虚血性視神経症
視神経へ栄養を送る血管の循環障害により、視神経への血液供給が妨げられると、視神経細胞が死んだり機能しなくなって、視機能の低下が生じます。この状態を虚血性視神経症といいます。この視神経症には、非動脈炎性と動脈炎性の2つのタイプがあります。
非動脈炎性虚血性視神経症は、50歳以上の人に起こることが多い疾患。視神経乳頭の梗塞(こうそく)によって、眼底に乳頭の蒼白浮腫(そうはくふしゅ)が生じ、視力低下と視野障害が出ます。
この疾患にかかりやすくなる要因としては、高血圧、糖尿病、動脈硬化があります。まれに、ひどい片頭痛を持つ若い人にもみられます。
動脈炎性虚血性視神経症のほうは、70歳以上の人に起こることが多い疾患。動脈が炎症を起こし、視神経への血液供給が妨げられて視神経症が起こるもので、特に多いのは側頭動脈の炎症です。側頭動脈炎が原因の視神経症は、浅側頭動脈に沿った痛みがあり、視力障害の程度がより重くなる傾向があります。
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