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■治療は薬物療法が基本
十二指腸潰瘍の診断では、X線検査、内視鏡検査、組織検査、血液検査が行われます。
X線検査では、造影剤のバリウムを使用し、潰瘍の状態や十二指腸の変形などを確認します。内視鏡検査では、胃カメラで十二指腸潰瘍部を直接観察します。組織検査では、内視鏡検査時に粘膜の組織片を採取し、組織診断をします。同時にヘリコバクター・ピロリ菌感染の有無を検査します。血液検査では、内視鏡検査の前にC型肝炎、B型肝炎、梅毒などの感染症の有無を調べた上、赤血球数、血色素、白血球数、ヘマトクリットなどを測定します。
十二指腸潰瘍の治療においては、薬物療法が基本となります。出血に対しては内視鏡的治療、穿孔などに対しては外科的治療、食事療法が行われるほか、精神的肉体的安静が求められます。
薬物療法では、潰瘍の状態によって医師が判断し、H2ブロッカー、プロトンポンプ阻害薬などの胃酸の分泌を抑える薬、十二指腸粘膜の組織を保護し回復させる薬、血流を高める薬などが処方されます。
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