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進行した非代償期の治療では、アルコールなどの毒性物質の摂取をなくし、腹水や食道静脈瘤、肝性脳症といった合併症が生じれば、その治療が行われていきます。
腹水の治療では、水分と塩分を制限し、肝臓への負担を軽減するために、ある程度は安静も必要となります。さらに、効果を見ながら利尿剤を用いられることもあります。これでも改善しない場合は、アルブミンを注射で補います。ただし、薬剤は弱っている肝臓には負担になるので、なるべく使わず、使っても少量ずつが原則です。
食道静脈瘤の治療では、静脈瘤ができても痛みや異物感などの自覚症状がないため、定期的な検査を受けてもらい、破裂を防止します。静脈瘤が赤みを帯びてきたら、破裂の危険信号ですので、予防のための治療が必要になります。患部に硬化剤を注入して静脈瘤を固めてしまう方法や、静脈瘤を輪ゴムで縛って血流を止めてしまう静脈瘤結紮(けっさつ)術などがあります。
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