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慢性期になると、浮腫、出血、皮膚の色素沈着、血栓性静脈炎の急性症状、うっ滞性皮膚炎などが出現し、時に難治性の静脈瘤性下腿潰瘍(かたいかいよう)となることもあります。
一次性の静脈瘤の正確な原因はわかっていませんが、加齢、妊娠、立ち仕事、肥満といった要素よりも、下肢の皮膚表面にある表在静脈の壁がもともと弱いのが主な原因と考えられています。年齢を重ねるに従って、もともと弱い静脈は弾力性がだんだんなくなっていきます。その結果、静脈は伸びて長く広くなり、正常な時と同じ空間に収まるためには、伸びたぶんを巻き込まなくてはなりません。これは、皮膚の下にヘビがとぐろを巻いているように見えます。こういった静脈瘤は妊娠中に起こりやすいものですが、出産すればいつの間にか消えてしまいます。
ただし、下肢の皮膚表面にある静脈の壁の弱さは、遺伝してしまうともいわれています。
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