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続いて多いのが、脳梗塞(こうそく)、脳出血、脳動脈硬化などのために血管が詰まって、神経の細胞に栄養や酸素が行き渡らなくなるため、一部の神経細胞が死んだり、神経のネットワークが壊れてしまう脳血管性認知症です。
認知症の症状としては、発症者の全員にみられる中核症状と、発症者の一部にみられる周辺症状があります。
中核症状とは、脳の細胞が壊れることによって直接起こる症状で、記銘力・記憶力障害、見当識障害、計算力の障害の三つ。これらの中核症状のため、周囲で起こっている現実を正しく認識できなくなります。
周辺症状とは、本人がもともと持っている性格、環境、人間関係などさまざまな要因が絡み合って起こってくるもので、日常生活への適応を困難にする感情障害、思考力障害、行動異常、妄想のような各種の精神症状があります。
このほか、認知症ではその原因となる病気によって多少の違いはあるものの、さまざまな身体的な症状も出てきます。特に脳血管性認知症の一部では、早い時期から麻痺(まひ)などの身体症状を合併することがあります。アルツハイマー型認知症でも、進行すると歩行がつたなくなり、終末期まで進行すれば寝たきりになってしまう人も少なくありません。
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