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十分間、十五分間の眠りでも、すっきり頭がさえ、はっきり体が澄んで元気になるから、やる気も出る。勉強中でも、家事の最中でも、椅子などに寄り掛かって居眠りするより、体を投げ出して寝るがよい。体には、睡眠以上の妙薬はない。
眠りを通して得られるリラックスは、生まれ変わることである。その時まで身に着けていた心の垢(あか)を洗い流して、意識や感情のしこりやこだわりをほぐして、吐き出し、生まれた時のままの自然作用、自然感覚、自然機能をよみがえらせ、そこから再出発すること。これが、リラックスの真意である。
人間が意識でばかり物事を見ると、宇宙天地大自然の他力である「気」が、働いてくれない。大切な他力である「気」で生きることを知らない人は、自分の心が思うようにゆかないから、じりじり、いらいらする。じりじり、いらいらするということは、意識から感情になってくることで、決して人間の本質からのものではない。しかし、そういうことを繰り返していると習性となるから、注意せねばならない。
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