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■早期の喉頭がんには放射線治療
耳鼻咽喉科では、喉頭鏡や内視鏡で喉頭内を観察し、腫瘍性病変を見付けます。組織の一部を採取し、顕微鏡で調べる生検で、確定診断となります。X線検査、CT検査、MRI検査などを行い、腫瘍の大きさと広がりを検査します。
早期の喉頭がんの治療では、放射線治療、レーザー手術が試みられ、非常によい治療成績が得られています。放射線と多剤化学療法との同時併用治療を行い、喉頭の温存をはかる治療も行われています。
外科療法では、限られた部位のがんなら声帯を残せる喉頭部分切除術が、進行がんでは喉頭をすべて摘出する喉頭全摘出術が行われます。いずれを選ぶかは、医師によって意見が多少異なるのが現状です。適切な治療が行われれば、一般に予後は良好です。
喉頭全摘出術を行った場合は、音声機能を喪失することになりますので、コミュニケーションの障害に対する配慮が必要になってきます。
喉頭をなくした時の代用音声は、食道発声、人工喉頭、電気喉頭が主なものです。音声の性質からみて、優れているのは食道発声です。そこで、手術後は食道音声を獲得するためのリハビリテーションが指導され、肺からの空気を食道へ直接送る音声再建手術も試みられています。
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