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2.かぜに何回もかかる理由
体は、ウイルスに一度感染するとその免疫ができて、次にそのウイルスが入ってきた時には、迅速に攻撃してやっつけてしまう仕組みを備えています。
しかし、この免疫はいつまでも残っているわけではありません。また、ウイルスには多数の型があり、同じ種類のウイルスでも型が違うと免疫は十分には働きません。そのため、異なるウイルス、また違う型のウイルスが侵入してくるたびに、かぜをひくことになります。
3.ウイルスの感染と体の反応
ウイルスによるかぜをひいている人の痰や鼻水は、たくさんのウイルスを含んでおり、くしゃみや咳をした時にしぶきとなって飛び出し、空気中に漂います。そして、近くにいる人に吸い込まれ、ほとんどが鼻の粘膜にくっつきます。
ウイルスは粘膜にある感染防御機構と戦い、それに勝利すると粘膜の細胞の中に入り込んで増え始めます(感染の成立)。
やがて、ウイルスは細胞内を埋め尽くして、ついには細胞を壊します。体は、これに対して「炎症」で応じます。これが急性鼻炎です。
そして、感染が奥に進むにつれ、咽頭炎、喉頭炎、気管支炎、肺炎が起こります。病名で○○炎というのは、炎症の炎なのです。
なお、かぜウイルスの中には痰や鼻水だけでなく、結膜や便の中にも出てくるものがあります。その場合は、結膜や便に直接触れることでも感染します。
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