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昨今では、食べ物について、あれこれと論議する人が多くなっている。
神のお与えくださる自然食の中にはよい物があるが、人為的な物には反動や弊害、副作用があるから注意が肝心なことは確かである。人工着色料や防腐剤、人工香料、人工甘味料などは反自然の物質であるから、長い間には人間の自然の生理作用を狂わして、治療困難な成人病者を作り上げる。しかも、この本当の原因を、病者自身が知らないし、自覚しないのだから、一番始末に困る。全くの自業自得である。
現在、人為的な環境汚染は海にもおよび、魚介類にしても何PPM以下は食べても安全だといっても、魚によって、またその漁獲時期によっても違うと思われる。それをいちいち測定するわけにはいかないし、仮に安全基準に合格したとしても、その基準そのものが甘い場合もある。
公害物質には相乗作用、複合作用、蓄積作用があって、安全基準なるものも、各人の体質、体力などによって違ってくる。特に、公害物質の微量蓄積による慢性毒性は恐ろしく、一説には、生物濃縮による人体への影響は十一年目に最大に達するといわれている。異常体質、虚弱体質、乳児、老人などの場合は、その影響度も異なってくるであろう。
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