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臨床心理士



臨床心理士とは、財団法人・日本臨床心理士認定協会が認定している民間資格。心の専門家であり、心の悩みや不安を抱えた人に対して、その悩みや不安を解消、軽減していくために、臨床心理学の知識、技術を生かして心理的側面から援助を行います。

カウンセラー、サイコセラピスト、CP(Clinical Psychologist)とも呼ばれ、資格認定は1988年(昭和63年)にスタートしました。心の時代といわれる近年、女性を中心にカウンセラー志望で臨床心理士資格の取得を目指す人が増えています。

臨床心理士になるには、年1回、日本臨床心理士資格認定協会が実施する資格審査を受験して、資格を取得します。受験するには、協会が指定する第一種指定大学院の修士課程を修了する、第二種指定大学院の修士課程を終了後に1年以上の心理臨床経験がある、医師免許取得後に2年以上の心理臨床経験がある、といったハードルが高い条件を満たす必要があります。

資格審査は1次の筆記試験(マークシート、小論文)が10月に実施され、マークシートで基準点に達した人のみ、11月に2次の口述面接試験を受験します。審査は1次、2次の結果を総合的に判断して行われ、合格発表は12月下旬。

2009年(平成21年)度の受験者数は2531人、合格者数は1577人、合格率は62.3パーセント。

資格認定後も5年ごとの資格更新が必要。研修会への参加、研究論文の誌面での発表などにより、計15ポイントの評価を取得することにより更新されます。

臨床心理士の資格取得者は高度な知識と技術を持つエキスパートとして高く評価されており、教育、医療・保健、福祉、司法・矯正、産業・労働など活動は幅広い分野におよんでいます。

教育分野では、学校内の相談室など。小・中学校のスクールカウンセラーの多くは、臨床心理士有資格者となっています。医療・保健分野では、精神科、心療内科などの病院、保健所、精神保健福祉センターなど。福祉分野では、児童相談所、障害者福祉センター、女性相談センターなど。司法・矯正分野では、家庭裁判所、刑務所、児童自立支援施設など。産業・労働分野では、企業の相談室や健康管理センター、ハローワークなどがあります。 臨床経験を積めば、心理クリニック開業の道も開けます。

臨床心理士は、心の悩みを抱えた相談者と面談し、時には心理テストなども用いて、相談者の現状と問題点を把握し、どこまで、どのような援助を行っていくかを検討します。そして、精神分析、夢分析、箱庭療法、行動療法など、さまざまな臨床心理学の技法を用いて、問題解決に向けた心理カウンセリングを行っていきます。

ここで大切なのは、問題を解決するのは臨床心理士ではなく、相談者本人であるということ。臨床心理士は、相談者本人がもともと持っている解決力、あるいは自然治癒力を信じて、自分自身で問題を解決し、治っていけるように援助するだけ。悩む相談者に答えを示すのではなく、混乱している相談者の心の整理を手伝う、あるいは、自分の持っている問題解決力に気付かせることによって、相談者に問題解決の方向へと進ませます。

臨床心理士の認定者数は2009年(平成21年)現在、1万9830人。

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