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肋間神経痛
肋間(ろっかん)神経痛とは、肋骨(ろっこつ)に沿って走る肋間神経に、何らかの原因で痛みが現れるものです。発作性に起こるケースと、慢性持続性に起こるケースとがあります。
痛みはふつう片側に起こり、針で刺されたような鋭い痛みが繰り返し起こりますが、持続するのは短時間。深呼吸やせきなどで、痛みが誘発されます。
発病は中年以降に多く、原因が不明のものと明らかなものがあります。後者では、帯状疱疹(ほうしん)の治療後に、激痛発作を繰り返すことがあります。コックサッキーウイルスの感染や、風邪などが原因でも起こります。
時には、肋骨カリエスや肋骨へのがんの転移によることもあり、また、狭心症、胸膜炎など胸部の内臓疾患の放射痛として起こることもあり、その識別が大切。
治療においては、ふつうの鎮痛剤でも比較的よく効きますが、痛みが激しい場合には、その神経、あるいは神経根をアルコール注射で麻酔したり、切除することもあります。催眠剤や向精神薬として用いられるトフラニールなどの服用も、有効です。
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