ファイトケミカル／健康実用辞典

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ファイトケミカル

ファイトケミカル（phytochemical）とは、主に果物や野菜に含まれる化合物を指し、５大栄養素や食物繊維以外の有効成分のこと。ファイト（phyto）はギリシャ語で植物の意味。フィトケミカルとも呼ばれます。

必須栄養素とは異なり、通常の身体機能維持には必要とされず、摂取しなくても欠乏症が起こることはありませんが、病気を予防したり健康を維持するのために重要と考えられていて、今や食物繊維に続く第７の栄養素として注目されています。

このファイトケミカルとしては、植物の色や苦味、辛味、香りなどの成分が代表的なもので、植物が紫外線の害や虫などから自らを守るために作り出した成分に相当します。

アントシアニンなどのポリフェノール、リコピンなどのカロチノイド、ニンニクやタマネギの刺激臭に含まれるイオウ化合物、海草に含まれるフコイダンなど約１万種類があり、栄養効果も多彩なのが特徴。

体内での活性酸素の悪影響を抑える強い抗酸化作用で、病気や老化を予防したり、免疫力を高めるなどの効果が期待されています。

疫学的研究により、ファイトケミカルには抗がん性を示すものも多くあることが証明されており、世界中で研究が進められています。