乳果オリゴ糖とは、牛乳に含まれる乳糖、あるいはサトウキビに含まれるショ糖を原料として作られる難消化性のオリゴ糖。ラクトスクロースを主成分とし、別名を乳糖果糖オリゴ糖、ラクトシュクロースともいいます。

乳果オリゴ糖を生産するには、β-フラクトフラノシダーゼなどによる酵素反応の転移という技術を用いて、乳糖とショ糖を糖移転させます。このβ-フラクトフラノシダーゼは、土壌細菌の一種であるアルスロバクターから産出させます。

自然界では、発酵ヨーグルトなどに微量に含まれています。オリゴ糖の中では一番甘く、砂糖を100とすれば50〜70程度の甘味があるのに、カロリーは砂糖の２分の１程度で１グラム当たり約２キロカロリー。

乳果オリゴ糖は消化酵素で消化されずに大腸まで届き、腸内のビフィズス菌を増殖させるため、「おなかの調子を整える食品」として特定保健用食品（略称：トクホ）の有効成分にも認定されており、テーブルシュガーや飲料、デザートなど数多くの商品があります。また、カルシウムの吸収の促進と骨密度の強化、肝機能改善、免疫力向上などの働きもあるとされています。

安全性については、取りすぎ、あるいは体調により、おなかが緩くなることがあると報告されているので、摂取目安量を守ることが必要です。

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