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ドライノーズ



空気の乾燥が原因で、鼻の中の粘膜が乾き、息苦しくなる状態

ドライノーズとは、鼻の中の粘膜が潤いをなくし、鼻の乾燥感と呼吸がしにくい感じがする状態。乾燥性鼻炎とも呼ばれます。

鼻の中の粘膜が乾いて、カサカサしたような乾燥感や、ムズムズ感を覚えます。乾燥感と同時に、ヒリヒリとした痛みを伴うこともあります。さらに、鼻水が出るわけでもないのに、鼻をかみたくなります。鼻水などが乾いて固まりやすくなるため、粘膜に付着したり、カサブタ状になったりします。

鼻の中の粘膜は弱いため、何度も鼻をかんでいると炎症を起こし、鼻出血を伴うこともあります。

従って、鼻の中に空気が出入りしていても、呼吸がしにくい感じになります。夜、寝る時には、鼻の中が詰まった感じで息苦しく、寝苦しくなることもあります。

鼻は、外界から体に必要な空気を吸い込むための大切な器官。外界の空気は、乾燥していたり、そのまま肺に入ると有害なほこり、ごみのほか、病原菌やウイルスような成分も含んでいます。それゆえに、鼻の中の粘膜は常に粘液を分泌し、乾燥した空気を湿潤にして、異物を粘液に絡み取ってきれいにしています。

鼻の粘膜が本来持っている加湿機能や浄化機能が低下した状態が、ドライノーズであり、風邪やインフルエンザ、感染症にかかる危険性も高くなっています。

ドライノーズを生じる原因は、空気の乾燥です。冬場の空気の乾燥時に1日の大半を戸外で過ごしたり、空気が乾燥している室内に年がら年中、身を置くことで、ドライノーズを生じます。  

気密性の高いオフィスやマンション、ホテルでは、セントラルヒーティングやエアコンなどの空調設備を使用しているため、湿度が20パーセント以下になることもしばしばです。週3日以上、1日5時間以上、湿度20パーセント以下の部屋にいると、かなりの割合でドライノーズになるといわれています。

また、アレルギー性鼻炎を抑える点鼻スプレー薬の使用により、ドライノーズを発症してしまうこともあります。アレルギー性鼻炎のように鼻水が止まらない場合は、粘膜は常に湿った状態ですが、アレルギー症状を抑える抗ヒスタミン剤が含まれる点鼻スプレー薬が効きすぎた場合には、粘膜が乾燥してしまってドライノーズを発症します。

ドライノーズの自己治療と予防

生活環境と鼻の保湿と加湿を心掛ける工夫で、ドライノーズを治したり、予防することができます。

部屋の乾燥を防ぐには、加湿器を使うことが一番の対策で、部屋の湿度が50パーセントくらいになるようにします。ただし、60パーセント以上になると、カビやダニが発生する原因にもなるので、湿度の上げすぎもよくありません。

ぬれタオルをハンガーに掛けたり、観葉植物や水槽を部屋に置くだけでも効果があります。逆に、エアコンや電気毛布、電気シーツ、ホットカーペットなどの電気器具は、室内を乾燥させる元凶ですので、使いすぎをセーブします。

入浴の際には、10分から15分くらいは湯船につかり、鼻から湯気を吸い込むのも効果があります。片方の鼻を指でふさいで深く呼吸をすれば、両方の鼻で息をする時の倍の力で吸い込むことができ、大量の蒸気が鼻の奥までしっかり届いて潤います。

仕事中や外出中などで加湿器を使えない場所にいる時には、マスクで鼻の乾燥を防ぎましょう。普通のマスクでも効果がありますが、水で湿らせたガーゼマスクを使えば、自分の息の湿気をガーゼが吸い込んで鼻を保湿してくれるので、よりいっそう効果が高まります。

食塩水を点鼻するのも、鼻の保湿と加湿に効果があります。1リットルの水に9グラムの食塩を入れれば、人間の体液と同じ濃さの生理食塩水のでき上がりで、これをスプレーボトルなどに入れて、鼻の中に噴き入れるだけで洗浄される上、鼻の粘膜が塩分に反応して鼻水を出し、鼻の粘膜を潤った状態にします。夜、寝苦しいという人は、床に入る5分ほど前に鼻の中に噴き入れるのがよいでしょう。市販されているドライノーズ(乾燥性鼻炎)用スプレーも、主成分は食塩水なので、効果は同じです。

市販されている鼻用の保湿ジェルを使って、鼻の中から保湿を行うのも効果があります。

アレルギー性鼻炎を抑える点鼻スプレー薬の使用で、ドライノーズを生じている場合は、使用量を減らしたり、ほかの薬を使うようにします。

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