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とろろ昆布ダイエット



1日に約10グラムのとろろ昆布を食事とともに食べるだけのダイエット法

とろろ昆布ダイエットとは、カロリーの摂取量を抑えるダイエットとして女性タレントが実践し、2010年(平成22年)から注目され始めたダイエット方法。

とろろ昆布は、酢に漬けて柔らかくした昆布の表面を糸状に削り取った食材で、削り昆布とも呼ばれます。お汁やうどんに入れてうまみを出したり、おにぎりの具材として利用されています。

とろろ昆布がダイエットに効果的な理由は、腸の中の脂肪と糖質を抱え込むアルギン酸と、血糖値を抑えるフコイダンという2つの水溶性食物繊維が豊富に含む点にあります。この2つの成分が、小腸の中で糖質と脂質を抱え込んで、吸収されないまま体の外へ排出してくれます。つまり、脂肪がたまりにくくなるので、ダイエットに効果があるとされています。

アルギン酸は、昆布やわかめなど海藻類の細胞間物質に含まれているゼリー状の多糖類で、海藻のぬめり成分を構成しています。カリウムと結び付いていて、腸内でカリウムを放出することでナトリウムを吸着して体内での吸収を防ぐことから、高血圧の予防、血中コレステロールの抑制作用、血糖値の上昇抑制作用、便秘解消、動脈硬化の予防などの効果が期待できます。

フコイダンは、海藻に含まれる多糖類で、海藻のぬるぬる成分を構成しています。この多糖類は、コレステロールや中性脂肪、血糖値の低下、肝障害の改善、抗がん作用、ピロリ菌の抑制、抗アレルギー作用などを改善してくれる成分です。

そのほかにも、とろろ昆布にはヨード、牛乳の何倍も含まれているカルシウム、ビタミンB群と体によい栄養素が含まれています。

さらに、とろろ昆布の特長は、糸状に極薄に削られている点にあります。細胞が細かく削られていることで成分の吸収効率がよく、食物繊維を普通の昆布よりも多く摂取することが可能になります。この食物繊維には、体の中に入ると水分で膨張するため、早く満腹感が得られることから食べる量を自然に抑える効果も期待できます。

とろろ昆布ダイエットのやり方は、1日に約10グラムを食事とともにに食べるだけ。食後に摂取しても、糖質や脂質の吸収を抑える効果が発揮されませんので、意味がありません。

ダイエットに効果的なのは、水分と一緒に摂取する方法で、より満腹感が増します。例えば、お汁に入れる、うどんやそうめんなどの麺(めん)類に乗せるなどが挙げられます。ご飯の上に乗せたり、おにぎりの海苔(のり)代わりに、とろろ昆布で包んだり、納豆やパスタのトッピングにしたり、おやつ代わりにそのまま食べるなども挙げられます。

とろろ昆布は、安価で入手できることや、調理が不要で手軽に食べられるのも利点。一方で、とろろ昆布に含まれてているヨードには注意が必要です。ヨードは海藻類に豊富に含まれている成分で、海藻類をよく食べる日本人は基本的にヨードの摂取量が足りているといわれています。米国基準ではヨードの摂取量の基準は0.5~0.8ミりグラムが適正とされ、日本人は昆布だしなどからの摂取も多く、約1.5ミリグラムほど摂取していると見なされています。ダイエットに向いているからといって、大量に摂取するのは考えものです。

ヨードを取りすぎると、甲状腺(せん)機能低下症という病気になる可能性が高いといわれており、甲状腺機能低下症になると髪が抜けやすい、太る、むくむ、便秘になる、集中力がなくなるといった症状が現れます。甲状腺疾患のある人は、医師に相談することをお勧めします。

ダイエットの基本であり成功の秘訣は、バランスの取れた食事と適当な運動、そして規則正しい生活習慣にあるので、とろろ昆布のみを食べ続けるような無理なダイエットはやめましょう。

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