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自律神経不全症



内臓、血管などの働きを自然に調節している自律神経が侵される疾患の総称

自律神経不全症とは、交感神経と副交感神経からなる自律神経が内臓、血管、分泌腺(せん)の働きを自動的に調節している、その調節がうまくいかない状態のこと。

一般によくいわれる自律神経失調症というのは、本来の意味では疾患ではなく、大部分は不安障害(神経症、ノイローゼ)か軽いうつ病、あるいは精神的な性格によるもので、心因性自律神経失調症と見なされます。

一方、神経系の器質的な病変、例えば脊髄(せきずい)小脳変性症、多発性神経炎など、本当に自律神経系が侵されると、体温調節不能、性欲減退、汗が出ない、失神発作、貧血、失禁、夜尿などの症状を現してきます。

脊髄小脳変性症は、小脳および脳幹から脊髄にかけての神経細胞が遺伝的な変性や、老化などによって進行性に侵され、歩行や手足の運動ができにくくなる疾患の総称。現在、厚生労働省の特定疾患(難病)の一つで、医療費の公費負担が受けられます。この脊髄小脳変性症は総称であって、多数の病型に分類されていて、孤発性(非遺伝性)のものと遺伝性のものに大別されます。

多発性神経炎も総称であって、代表疾患にはギランバレー症候群と慢性炎症性脱髄性多発神経炎があります。

また、先天的に自律神経系の障害があると、激しい症状を示して10歳までに死亡することが多いもの。時には、30歳以後に現れることもあり、手足の震えや知能の低下を示すこともあります。

そのほか、原因不明で、局所的な自律神経障害を起こす特殊な疾患もあります。代表的なものとしては、手の血管が急に収縮するレイノー病、血管運動神経の局部的興奮によって、皮膚や皮下組織にむくみを生じるクインケ浮腫(ふしゅ)、多汗症などがあります。

自律神経不全症の検査と診断と治療

神経系の器質的な病変や、先天性の自律神経障害など、本当の自律神経系の変性によって起こるものに対しては、有効な薬も、治療法も現在、見いだされていません。専ら対症療法ということになります。

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