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生体移植



生体移植とは、生体の臓器が欠損したり、機能が荒廃した患者に、生きている人から取り出した臓器を移植する方法。生体臓器移植とも呼ばれます。

1902年、オーストリアのウルマンが行ったイヌの腎(じん)臓を同じイヌの首に移植する動物実験が、最初のものとされています。

現在の日本では、生体移植は主に皮膚、骨髄、腎臓、および肝臓で行われています。腎臓や肝臓の場合、欧米ではほとんどが脳死した人の臓器を患者に移植する死体移植ですが、日本では脳死後や心停止後に提供したいと希望する臓器提供者(ドナー)の数が少ないので、生体移植が主に行われています。

生体移植を受けることを希望する患者は、受診している医師に移植施設を紹介してもらい、その移植施設で検討した結果、臓器の移植が必要と判定された場合に移植を受けることができます。

死体移植とは異なり、日本臓器移植ネットワークに臓器受給者(レシピエント)として登録する必要はありませんし、日本循環器学会、日本肝臓学会などの関連学会の適応評価検討委員会の審査を受ける必要もありません。

ただし、臓器を提供してもらえる生体ドナーがいなくてはなりません。生体ドナーになり得る人は原則的に親族に限定され、親族とは6親等以内の血族と、3親等以内の姻族を指します。

親族に該当しない場合は、移植施設の医療機関の倫理委員会において、症例ごとに承認を受けるものとされています。

生体移植では、臓器提供者から臓器を取り出す手術と、臓器受給者への移植手術が同じ病院で同時に行われます。両者の健康状態などをみながら、最適な時期に手術を行うことができるのが特徴です。

移植手術は、専門の知識と技術を持った医師のチームが行う手術。近年は、技術の進歩によって成功率は高くなっています。手術の後には、拒絶反応を抑え、移植した臓器がうまく働くようにするためのケアが必要です。

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