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眼瞼黄色腫


上まぶたの内側部に好発する黄色の偏平な隆起

眼瞼黄色腫(がんけんおうしょくしゅ)とは、上まぶたの内側に生じる乳白色から黄色で偏平に隆起する良性腫瘍(しゅよう)。

両側の上まぶたの内側に左右対称性に生じこともありますし、上まぶただけでなく下まぶたにも生じることもあります。痛みやかゆみなどの自覚症状は、ありません。

黄色腫の本体は、血漿(けっしょう)中のリポ蛋白(たんぱく)質という脂肪と蛋白質の結合物を取り込んで、脂肪分をためたマクロファージ由来の泡沫(ほうまつ)細胞が集合して、上まぶたの真皮に浸潤したものです。

このため高脂血症(高リポ蛋白血症、脂質異常症)の人に出現することが多いのですが、高脂血症と関係なく出現する場合もあります。中年以降の女性に、比較的多くみられます。

眼瞼黄色腫に気付いたら、皮膚科、ないし形成外科、内科を受診します。高脂血症の人の場合は、虚血性心疾患や心筋梗塞(こうそく)の可能性もありますので、循環器内科を受診することが勧められます。

眼瞼黄色腫の検査と診断と治療

 皮膚科、形成外科、内科、循環器内科の医師による診断では、組織検査で泡沫細胞の存在を証明します。高脂血症の検査で、高脂血症に伴うものかどうかを区別します。動脈硬化性疾患の合併も調べます。

皮膚科、形成外科、内科、循環器内科の医師による治療では、血液中のコレステロール値が高い人に対しては、まず第一に高脂血症の治療として、食餌(しょくじ)療法と薬物療法を行ないます。

食餌療法では、高脂血症のタイプに従って、欧米風の高カロリー食品やコレステロール値の高い食品、脂分の多いファーストフードの過剰な摂取を制限します。そして、野菜や果物、魚といった低カロリー食や低脂肪食、低炭水化物食を中心とした食生活に切り替えます。

薬物治療では、抗高脂血症剤のプロブコール(シンレスタール、ロレルコ)などを内服して、黄色腫の退縮を図ります。

高脂血症のない人に対しては、黄色腫の大きさによって、切除手術や、液体窒素による冷凍凝固、炭酸ガスレーザー照射を行ないます。しかし、効果は一定せず、再発することもあります。

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