ガンマナイフ
ガンマナイフ(Gamma Knife)とは、頭を開けることなく外から放射線（ガンマ線）を一点に集中して照射することによって、頭の中の病変を治療する方法です。
コンピュータ制御で、正確に201本の放射線を集中照射できるため、病変には強力な放射線を与えることができると同時に、周辺の正常な組織への被曝（ひばく）量を最小限に食い止めることが可能です。日本では1980年代後半から普及。
開頭手術に比べて、患者の身体的および時間的負担は非常に少なく、開頭手術では不可能な深部の病変に対しても、治療を施すことができます。特に、聴神経腫瘍（しゅよう）、髄膜腫（しゅ）、下垂体腫瘍など3.5cm以下の良性腫瘍や、転移性脳腫瘍などの悪性腫瘍で効果を発揮します。
病変の大きさや種類、位置、状態によっては、開頭手術の方が適している場合もあります。