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拒食症



心因性の反応によって食欲不振に陥り、著しくやせる疾患

拒食症とは、神経性の摂食障害の一つで、どこにも病変が認められないのに心因性の反応によって食欲不振に陥り、著しいやせ症になることをいいます。思春期前後の若い女性に多く発症し、神経性食欲不振症、思春期やせ症、神経性無食欲症、神経性食思不振症とも呼びます。

母子関係に問題があるなど何らかの精神的原因によって極度に食欲を失うか、自分自身で太りすぎだと思い込んだり、美容上の観点から肥満を病的に恐れて節食や断食をすることから、やせが始まります。拒食と過食、嘔吐(おうと)を繰り返すケースもあります。心因的な反応ばかりではなく、視床下部にある食欲中枢の機能に異常があるのではないかとの見方も近年、出ています。

症状としては、高度のやせのほかに、月経がなくなり、便秘が強く、皮膚の色が真っ白になり、体毛が産毛のように細く柔らかくなります。内分泌疾患で体重の減少を来すケースに比較して、肉体的な活動力もあり、耐久力もあることが特徴です。

医師による治療では、根気よく悩みの原因を聞くことと、精神的指導が必要になります。本人には病気の意識がなく、やせたいという願望が強いため、著しくやせてしまっていても、あまり異常であることが自覚できません。従って、治療意欲もないため、病気の治療は難しく、期間も長引く場合が多いようです。

食べたいものを食べさせ、少しずつ摂取エネルギーを増やしていきます。頑固な便秘、胃のもたれに対しては、下痢や便の排出を促す補助薬が用いられます。母子関係など家庭に問題のみられるケースでは、家族からの隔離を目的に入院治療が原則となります。

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