管理栄養士
管理栄養士とは、1947年に定められた栄養士法に基づいて、1985年に厚生労働大臣認定の国家資格として誕生した専門職で、栄養の指導に従事します。都道府県知事が認定する栄養士の上位資格に相当し、栄養士への指導を行うこともできます。
病気やけがで療養している人への栄養指導、健康な人や生活習慣病予備軍を対象に健康の保持増進のために必要な栄養指導、病院や福祉施設、企業の給食施設などにおいて利用者の特性に応じた給食管理と必要な栄養指導など、高度な専門的知識を要する栄養指導や、集団における栄養・食事の管理指導などを行います。最近は、生活習慣病の食事指導などで、医療チームの一員としての役割も注目されています。
管理栄養士の国家試験を受験するには、２年制の栄養士養成施設を卒業して栄養士の免許を受けた後、指定施設で２年以上栄養の指導に従事した者、または管理栄養士養成施設を修了して栄養士免許を得た者といった受験資格をクリアしなければなりません。
試験科目は、解剖生理学、病理学、生化学、食品学、食品加工学、栄養学、栄養指導論、臨床栄養学、公衆栄養学、健康管理概論。試験実施時期は例年３月で、合格率は2010年で 32.2パーセントとなっています。