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月経痛(1)
月経痛は、程度の差こそあっても、ほとんどの女性が悩まされるものです。月経が始まる2~4日前から月経中にかけて起こる下腹痛、腰痛、頭痛、下痢などの症状を総じて、月経痛と呼びます。多くの人の場合、月経が始まった1~2日目が痛みのピーク。
月経とは、卵巣から出るホルモンの働きにより、子宮の内側にある子宮内膜がはがれ落ちて起こる出血のこと。毎月、一定の周期で行われ、卵子が受精しなかったために、不要になった子宮内膜がはがれ、子宮口から血液とともに排出されます。
この月経時には、プロスタグランディンというホルモンが子宮内膜で作り出され、子宮の筋肉を収縮させて、子宮内にたまった月経血の排出を促す働きをします。本来、プロスタグランディンとは、出産に際して大量に分泌されて陣痛を起こすものであり、子宮はたとえ妊娠していなくても、出産用のホルモンの分泌により、毎回、陣痛のような収縮を行っているのです。
月経に際して、このプロスタグランディンの分泌量が多いと、子宮の収縮が強くなり、月経痛がひどくなります。不規則な生活やストレスによって、ホルモンのバランスが乱れたり、骨盤内の血液循環が悪くなると、症状が重くなるケースもあります。
また、夏より冬のほうが、月経痛が激しくなります。月経痛は子宮の収縮によって起こるもので、子宮は筋肉でできています。寒い冬は筋肉が縮こまり、体がスムーズに動くのに時間がかかるのと同じような原理で、子宮の動きも収縮がスムーズにゆかず、痛みを強く感じるのです。加えて、冬は毛細血管まで血液が届くのが遅くなり、体が冷えると痛みが起こりやすくなります。
女性が一度出産すると、子宮の入り口が広がって、月経血がスムーズに出やすくなるため、月経痛が軽くなる人がほとんどです。妊娠、出産経験のない若い女性は子宮口が狭く、血液がスムーズに流れないと下腹痛、腰痛などの月経痛が生じます。20代後半からの痛みは、子宮内膜から出るプロスタグランディンが体質的に多いことが挙げられます。
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