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O脚
O脚(おーきゃく)とは、立った際に、両側の脚(あし)が外側に凸に変形していて、両膝(ひざ)の間が開き、下肢全体の型がO型に見える状態。いわゆるがに股(また)のことです。
片側だけ湾曲している場合は内反膝(ないはんしつ)といい、両側が湾曲している場合の内反膝がO脚に相当します。
ほとんどの子供は、2歳までは軽いO脚、いわゆる生理的O脚ですが、成長とともに自然に改善され、3歳ではむしろ両足の内側のくるぶしがつかないX(えっくす)脚になり、通常は7歳ごろに真っすぐになります。
従って、2歳をすぎてもO脚の程度が強い時は、注意が必要です。
両足首をつけて立って、両膝の間に大人の指が3本以上入る際は、O脚変形が強いといえます。O脚の子供は、内股歩き(内旋歩行)をするので、転びやすかったり、疲れやすかったりします。
O脚でも骨に病的な変化がみられない場合がほとんどですが、まれに、すねの大きな太い骨である脛(けい)骨の膝のところの関節面に発育異常が起こるブラウント病が生じている場合があります。
また、カルシウム不足から全身の骨の発育障害を生じるくる病や、骨の異常を伴うさまざまな疾患でも、強いO脚がみられることがあります。
O脚変形が高度になると、痛みや機能障害を示します。青年期発症のO脚も存在します。高齢者では、膝の軟骨が擦り減って、O脚がひどくなることがあります。
O脚による痛みや生活に支障がある場合は、整形外科などを受診することが勧められます。
整形外科、形成外科、ないし足の外科の医師による診断では、X線(レントゲン)検査を行い、脚の骨に病的な変化がみられないかどうか調べます。
整形外科、形成外科、ないし足の外科の医師による治療では、子供のO脚の大部分は年齢的な変形で、成長するとともに自然に矯正されるため、特に治療は施しません。定期的な経過観察だけで十分です。
かつては矯正靴を使って治療していましたが、その治療効果は何もしないで自然に矯正される度合いと差がないことから、現在では矯正靴は使用されなくなっています。
O脚の変形の程度が強く、生活に支障がある場合は、手術を行うこともあります。手術では、すねの骨に切り込みを入れるなどして、曲がりを矯正します。全身麻酔で1〜2時間かかり、4週間前後の入院が必要です。
ブラウント病は、軽症であれば成長とともに自然に治ります。重症の場合は、変形が進むため手術が必要となります。
くる病によるO脚は、ビタミンDなどの薬剤の服用でくる病が改善されれば、変形も治ってきます。
暮らしの中では、O脚を自己流で矯正しようとすると関節などを痛める恐れがあり、注意が必要です。また、肥満だと膝に負担がかかるため、適正な体重を保つ必要があります。激しいスポーツで膝に過度の負担をかけないことも大切です。
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