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医療費明細書



医療費明細書とは、2010年4月から、病院などの医療機関で治療を受けた際に、従来の領収書に加えて窓口で無料でもらえるようになった書類。

明細書には、これまで書かれていなかった詳しい検査内容や薬の正式名称、それぞれの診療報酬の点数が明記され、医療情報の透明化が進みました。

健康保険制度に基づく医療は、検査や手術の内容ごとに「診療報酬点数表」が細かく決められています。診療報酬は1点につき10円で、医療機関は点数表をもとに患者ごとに医療費を計算。実施した医療行為と投薬量などを明記したレセプト(診療報酬明細書)を作って、健康保険組合へ請求します。

医療費の一部は患者本人(被保険者)が窓口で支払いますが、その際にもらえる領収書では「初・再診料」「検査(料)」「画像診断(料)」「投薬(料)」の4項目ごとの診療報酬点数しかわかりません。これに対し、レセプトはより詳細で、「検査名」「薬品名」「診療報酬点数」が記載されています。

1997年まで旧厚生省は、「患者に告知していない病気を知らせてしまう恐れがある」、「医師のプライバシーにかかわる情報も含まれる」などを理由に、健保組合や自治体などに対し、レセプトを患者に見せないよう指導していました。97年以降は、患者が請求すれば開示されるように方針転換されましたが、一般にはあまり知られていませんでした。

2010年4月からは請求しなくても、レセプト並みの情報が記載された明細書が原則、全医療機関の窓口で無料発行されることに変わりました。入院ベッドが19床以下の診療所の窓口では7月から発行され、明細書発行機能がないコンピューターを使っている一部病院などは除かれました。その場合も患者から求めがあれば、無料で発行されます。

検査や薬について知りたいことがあれば、医師や薬剤師に尋ねるのが基本ですが、質問し忘れたり、聞きにくかったりした場合でも、この明細書があれば自分である程度調べられ、第三者に聞くこともできます。保管しておけば、検査項目が増えたり、薬が変わったりしたことがわかるというメリットもあります。

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