亜鉛とは、金属元素の一種であり、栄養分としての鉱物質であるミネラルの一種。

必須ミネラルに数えられ、炭素脱水酵素（カルボニックアンヒドラーゼ）など200種類以上の酵素の活性に不可欠です。例えば、炭素脱水酵素が体中で働いているお陰で、人間は呼吸で発生した二酸化炭素を素早く血液に溶解させることができます。

また、成長期や妊娠、授乳、けがの治癒など、新しい細胞が作られる時には特に重要な栄養素となります。欠乏症になると、成長停滞、脱毛、毛色の変化、皮膚炎、貧血、味覚異常、うつ状態などを招きます。

この亜鉛はセックスミネラルともいわれ、男性の精子の生産量に影響します。

肉や卵、ナッツ類などに多く含まれるため、ベジタリアンにとっては不足しがちな栄養素となるため注意が必要。ただし、取りすぎると悪影響を及ぼすため、一度に取りすぎないようにすることが大切。

第六次改定日本人の栄養所要量では、30〜49歳の男性で１日12mg、女性で10mgとされています。