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アシネトバクター菌



 アシネトバクター菌とは、土壌や水中にいる細菌の仲間。乾燥に比較的強く、手のひらなどに付着して感染します。

健康な人にはほとんど害はありませんが、突然変異を起こして抗生物質がほとんど効かない多剤耐性菌になると、高齢者や重い病気がある患者などに致命的な症状を引き起こします。特に病院ではさまざまな抗生物質が使われているため、増えやすくなります。

日本国内では、09年1月に福岡市の福岡大病院で、多剤耐性のアシネトバクター菌による大規模な感染が初めて発覚し、23人が感染したことが判明。

同じく09年8月以降、東京都板橋区の帝京大病院で、多剤耐性のアシネトバクター菌による院内感染が発生し、がんなどで入院していた46人が感染したと、10年9月3日になって同病院と東京都が発表しました。

感染した46人のうち、27人が09年10月〜10年8月に死亡。このうち、53〜89歳の糖尿病や慢性腎不全などの患者9人について、死亡と感染の因果関係が否定できないとされています。

多剤耐性のアシネトバクター菌は、欧米では10年ほど前から、人工呼吸器を装着する重症患者に肺炎を引き起こすとして警戒されていました。イラク戦争の際には、アメリカ軍関係の医療施設で傷病兵が集団感染しています。

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