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●体部白癬(ゼニたむし)
生毛部にでき、表皮に限局する浅在性白癬で、被髪頭部、手のひら、足の裏、陰嚢、陰股部を除く部位の白癬をいいます。ステロイド薬を外用している人に多く、原因菌は猩紅色(しょうこうしょく)菌であることが多いのですが、近年、犬猫に寄生しているイヌ小胞子菌による発症者が増えています。
生毛部に比較的強いかゆみを伴う輪状に配列する発疹(はっしん)で、小水疱(すいほう)、紅色小丘疹からなります。中心にはフケ状のものが付着し、疾患が治ったようにみえるので、これを中心治癒傾向があると表現します。
股部白癬ほど皮膚が硬くも厚くもならず、色素沈着も強くありません。イヌ小胞子菌の場合は感染力が強く、露出部に小型の輪状疹が多発します。
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