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気分安定薬の継続的な服用が治療の柱
双極性障害(躁うつ病)は、発症者の結婚、職業、生活にしばしば深刻な影響を招く原因となります。離婚率も高く、健康な対照者の2~3倍とされています。また、自殺率も高くなっています。
躁状態が確認されれば、双極性障害の診断はさほど困難ではありません。しかし、うつ状態のみの場合は、単極性障害(単極性うつ病)と診断したケースのうち、2~3割が経過を追うと双極性に転じるので、注意が必要です。特に20歳以前、あるいは20歳代で発病する単極性障害の場合は、慎重に経過をみていく必要があります。
双極性障害の治療は単極性障害と同様、薬物療法、心理療法、社会的サポート(地域支援活動)の3本柱で行われますが、薬物療法は単極性障害と基本的に異なります。
双極性障害では、気分安定薬を中心に用いるのが原則で、躁状態だけでなく、うつ状態もある程度予防することが知られています。日本では、炭酸リチウム、カルバマゼピン、バルプロ酸の3種類の気分安定薬が使用できます。
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