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●検査と治療
胸膜炎の治療においては、医師の聴打診のみでも診断が得られることがあります。胸水のたまった部位が打診で濁音を示し、呼吸音が弱くなり、臓側胸膜と壁側胸膜が擦れ合う特徴的な胸膜摩擦音が聞かれる場合です。
胸部X線検査で、胸水がたまっているのが明らかにされます。胸水が少量の場合には、胸部CT検査で初めて診断が得られる場合もあります。
胸膜炎の原因を調べるために、胸水検査が行われます。肋骨(ろっこつ)と肋骨の間から細い針を刺し、胸水を採取します。採取した胸水が血性であれば、結核や悪性腫瘍を疑います。次いで、胸水の比重や蛋白濃度を調べたり、白血球分類、培養などによる細菌学的検査を行います。
胸水の検査だけで診断が得られない場合には、胸腔鏡を用いて胸腔内を肉眼的に観察し、病変と思われる部位を生検して、確定診断をする場合もあります。
こうして突き止めた原因に応じた治療が行われますが、細菌や結核による胸膜炎の予後は一般的には良好なのに対して、悪性腫瘍によるものでは極めて不良です。
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【胸膜炎】
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