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気管支拡張症
■気管支が部分的に拡張した疾患
気管支拡張症とは、気管支の壁が硬さと弾力性を失い、気管支が部分的に異常な拡張を来した状態をいいます。拡張した気管支は浄化作用が低下して、内腔(ないくう)に痰(たん)がたまって細菌などが繁殖しやすく、気管支炎や肺炎にかかりやすくなります。
乳幼児期に発病し、慢性化する場合は、各種のウイルス性肺炎、麻疹(ましん)、百日咳(ぜき)などの後遺症として起こります。
青年期以降では、肺結核、肺炎、肺化膿(かのう)症、蓄膿(ちくのう)症などの後遺症として起こってきますが、実際には、直接の原因の分からないものが一番多いようです。前者を続発性気管支拡張症、後者を特発性気管支拡張症と呼びます。
まれに、原発性線毛機能(運動)不全症候群など、先天的に気管支が拡張している例もあります。この先天性のものにカルタゲナー症候群といって、気管支拡張症、心臓などの臓器の位置が左右逆である内臓逆位症、蓄膿症(慢性副鼻腔炎)の3症状を持つ病気があります。カルタゲナー症候群では、家族内に発病者が出やすいこと、両親に血族結婚が多いこと、そのほかの先天異常を合併しやすいことなどから、遺伝的要素が濃厚です。
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【気管支拡張症】
【健康実用辞典】
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