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●自分に対しての投資を惜しんではならない
人間というものは、人生の目標達成に向かって努力しながら、自己の能力、才能、人格を磨くための自己投資をうんとやるべきだろう。
資本主義の先兵である企業に勤めているから、企業の投資活動の重要性は十分理解しているにもかかわらず、サラリーマンは自分に投資するという観念がない。
企業はいつ本業が駄目になるかもしれないから、常に将来の新製品、新技術、新事業のための研究、努力を怠らない。だからこそ、競争社会で生き残っていけるようになる。
サラリーマン本人にとっても同じことがいえるはずであるが、会社のためには持てる力を振り絞っても、自分のためには少しも考えないというのが、日本のサラリーマン像である。
「今の会社で働き続けていれば、将来はよいことがあるはずだ」、と本能的に思い込んでいる。だが、高度経済成長に終止符が打たれた後は、企業の減量経営で出向社員になったり、リストラという名の人員整理の対象にされたりと、ベテラン社員になってもよいことがあるとは限らない状況になっているではないか。
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